社内恋愛症候群~小悪魔な後輩君に翻弄されて~
ふと目を河原さんに目を向けると、じっと私を見つめる視線に気が付いた。
不思議に思って、顔を傾げるとハッとした彼女は目の前で鳴り始めた電話に応答した。
どうしたんだろう……もしかして、朝急いでいたから、どこか変なの? デスクに戻るまえに一度トイレに寄って確認しよう。
さっさとコピーを終わらせようと、コピー室に向かう。しかしそちらの方向でも私に視線を向けている人がいた……若林くんだ。
しかし彼は河原さんとは違い、目があってもそらすことなくなにか意味の籠った視線をまっすぐにむけてきている。焦った私のほうが、視線をそらしてコピーブースへと足を早めた。
やっぱり、どっか変なんだ。早く終わらせて確認しないと落ち着かない。
足を早めて、コピー機の前にたつ。都合のいいことに誰も使用していなかった。
資料をトレイに乗せて、部数をセットした。スタートボタンを押せばあとは、ホッチキスまでしてくれるなんて、ありがたい。
私は、コピー機の前に立っているだけでよかったはずだ。
けれど、ついていない私の目の前でコピー機が止まった。
「嘘でしょ……」
ディスプレイには『カミヅマリデス』表示されている。
私は小さなため息を漏らしつつ、屈んでコピー機の前の扉を開けた。
不思議に思って、顔を傾げるとハッとした彼女は目の前で鳴り始めた電話に応答した。
どうしたんだろう……もしかして、朝急いでいたから、どこか変なの? デスクに戻るまえに一度トイレに寄って確認しよう。
さっさとコピーを終わらせようと、コピー室に向かう。しかしそちらの方向でも私に視線を向けている人がいた……若林くんだ。
しかし彼は河原さんとは違い、目があってもそらすことなくなにか意味の籠った視線をまっすぐにむけてきている。焦った私のほうが、視線をそらしてコピーブースへと足を早めた。
やっぱり、どっか変なんだ。早く終わらせて確認しないと落ち着かない。
足を早めて、コピー機の前にたつ。都合のいいことに誰も使用していなかった。
資料をトレイに乗せて、部数をセットした。スタートボタンを押せばあとは、ホッチキスまでしてくれるなんて、ありがたい。
私は、コピー機の前に立っているだけでよかったはずだ。
けれど、ついていない私の目の前でコピー機が止まった。
「嘘でしょ……」
ディスプレイには『カミヅマリデス』表示されている。
私は小さなため息を漏らしつつ、屈んでコピー機の前の扉を開けた。