普通の人間の恋
01

女の子



昨日、一昨日、一週間前。
隣には彼女が寝息を立てて寝ていた。

・・・静かだ。

彼女は寝ているときが一番、静かなんだ。

朝、昼、夜。
毎日鳴りつづける俺の携帯。

今日は友人と遊んでるときに来た。


「悪ぃ、ちょっと電話。ん、どうした」

「・・・・皐月くん?今何してる?」


寂しがり屋の彼女。
電話越しで爆音が流れていた。


「大学の友達と飲んでたところだけど」

「・・・そっかあ、相手は?女の子?」

「普通に男だけど」

「・・・少しほっとしたあ。」


俺が誰かと飲んでたり、誰かと遊んでるといつもこんな感じだ。
彼女の機嫌がすっごく気分が悪くなる。


「何時に私の家来るの?」

「今日はもう夜遅いし行けねえよ。あと遊ぶ予定とか何も無い・・」

「来ないの?・・・私のこと嫌いなんだあ・・。」

「は?ちげえよ。何でそうなるんだよ」


友達にどうかしたか?っていう目で見られた。
少し気まずい顔をして咳払いをした。


「とりあえず今日は無理・・・」

「だって・・・!だって!私と遊んでくれないじゃん・・!!友達となんて大学でいくらでも喋れるじゃん・・・それなのになんで・・」


お前とだって一緒の大学だろうが。

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