普通の人間の恋
「ね、しよ?」
「・・わかった」
彼女の言う「しよ」はセックス。
セックスが一番愛を感じられて、存在を認められてる感じがするらしい。
正直、ほぼ毎日してる感じがしてる。
毎日できることは男として嬉しいけど、たまにめんどくさいときもある。
でもしないと泣く。泣きわめいて物を壊したり、手首を切ったりをしたこともあった。
もうこれは義務なんだ・・・。
朝。
彼女はすやすやと寝ている。
寝ていたら静かで可愛い。
・・・このまま静かであってほしいと一瞬でも思った俺は
もう彼女を愛していないのだろうか。
「んっ・・おはよお・・起きるの早いね」
「もう1限は出席できない時間だけど」
「うそ!・・うわあ、ほんとだ!2限から一緒にいこ!」
「そうだね。一緒に行こうか。その前に飲み物と薬いる?」
「うん!いるー!」
俺は彼女に薬と水をあげ、再び眠りについた。
そして静かな可愛いままでいた。