鬼常務の獲物は私!?



「はい、そうです」と答えると、常務の右手が私の襟もとに伸びてきて、ブラウスのボタンをひとつ、ふたつと外された。

突然のことに驚き、慌てて両手でブラウスの襟を掴んで防御する。

すると、舌打ちされてしまった。


「見せろ。あの時は服の上だったから、お前の肌の上で輝いているところが見たい」


確かにデートの時はハイネックのニットワンピースを着ていたので、ネックレスは服の上に付けていた。

そうか……男の人って、直接肌の上に付けているところを見たいものなのか……。

脱がされるのかと思い慌ててしまったけれど、それくらいならいいよね……。


防御していた両手を下ろして頷くと、常務の手が再び襟もとに伸びてきた。

ふたつ目までボタンが外されたブラウスを、そっと開いて、常務は私の胸もとにジッと視線を止めている。


どうしよう……またドキドキしてきた……。

下着までは見えていないと思うけれど、胸もとがくすぐったい気がして……やっぱり恥ずかしい……。

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