鬼常務の獲物は私!?
ソファーが軋んだのは、常務が片膝を乗せたから。
常務の左手は、彼から顔を逸らすことができないようにと私の顎先を固定し、彼の右手は……私の膝丈タイトスカートを捲り上げた。
「じ、常務、ダメです!」
「うるさい。俺を妬かせた罰だ。
動くなよ……」
スカートを捲り上げられたと言っても太ももまでで、お尻は布地で隠れている。
それでも恥ずかしさで瞬時に顔が、トマトみたいに真っ赤に染まった。
動くなとの命令に体は従ってしまうが、せめて顔だけは逸らしたい……そう思っても、顎先を固定されて逸らすことができず、羞恥の中で常務と見つめ合うしかなかった。
「ひゃっ!」と叫んでしまったのは、常務の右手の指先が、ストッキングの伝線部分を下から上にたどるから。
ゆっくり、ゆっくり、私の反応を確かめながら彼の指は這い上がる。
ザワザワ、ゾクゾクした感覚が子宮の奥に湧き上り、脳へと流れ込んでくるようだった。
堪らず「ああっ……」と身をよじると、神永常務はニヤリと笑って至近距離で私に囁く。
「へぇ……そういう声も出せるのか……」