仲間ってなんだろう
「「…え?」」
2人が驚いて沙羅を見た。
「…どういうこと?」
美那の声は驚きのあまり高くなっていた。
「これからソロでも活動したらどうかって話があって、今回のアルバムに入れるんだって。
もちろんStarlightをやめるってわけじゃないの。
慣れてきたからソロでも歌を作ったらどうかって話らしいし。」
(2人の顔を見るのが怖い。)
沙羅はそう思うせいで顔を上げられずにいた。
正樹や仁に相談までしたのに、そんな自分が情けなかった。
「でもあたし1人の問題だし、Starlightのアルバムなのにそんなのおかしいって思うなら、これはやめてもらう。
だからね、2人の意見が聞きたい。」
沙羅は自分を落ち着けるように深呼吸をすると、ゆっくり自分の気持ちを口にした。
「……あたしはね、ソロにも挑戦してみたいって、思ってるんだ。」
さっきより長い沈黙が続いた。
それはあまりにも長く、沙羅も顔を上げる他ないほどだった。
顔を上げた先にあったのは美那の大きな目だった。
「……なんで?」
「なんでって、何が………」
「何で!!」
美那の大声が響いた。
沙羅も晴樹も、その迫力に身震いして美那を見た。
「何であんたばっかりいい思いするの!?」
美那は立ち上がって沙羅の目の前まで来た。