いつでも傍にいるから。
今の彼氏とは、同じクラスの加井智也君の事だ。
1年前・・・つまり、私たちが1年生だったころ、私は彼に告白された。
『好きです』
その時の彼の表情は今でも覚えている。
・・・ただ、彼はよく寝坊するらしく今はいないのだけれど・・・
「美穂も意地悪だね~電話でおはようって起こしてあげればいいのに」
「だって寝たいなら寝かしてあげたいじゃない。智也君だって疲れてるかもしれないし・・・」
「そんなことない! 是非とも電話してください!」
「ひゃあっ!?」
急に後ろから声がしたかと思えば、ぎゅっと後ろから抱き付かれた。
「と、智也君!?」
すぐに顔を上げてその人物の顔を見ると、彼氏の智也君だった。
「・・・おはよう」
彼は少し顔を赤くして言った。