Christmas Rose
湯浴みを終えてベッドで横になっていたらいつの間にか眠ってしまい、目が覚めた頃には夕暮れになっていた。
マリア夫人も今回だけは大目に見てくれた。
アリスは急いでマグの執務室へ向かった。
コンコン
「…マグ?」
中を開けるといつも以上に散らかった部屋でマグ は大量の資料に囲まれていた。
「…アリス様。お帰りなさいませ。今回は大変でしたね…」
「ううん…それより、私のせいでマグにも大変な思いを…」
積み上げられた資料を見てアリスは心が痛んだ。
「大丈夫です。シド様が異常な速さで仕事を片付けているので。」
シド……
「シドは今は?」
「流石に電池切れか、今はお休みになってます。」
よかった。。
シドはほとんど寝ていない筈だ。。