Christmas Rose
バタン!
勢い良く扉が開きランスが入って来た。
「明日の衣装か?またすごいな。」
ランスはアリスのドレスを見て驚いた。
「そう言えば、ランスは明日誰をエスコートするの?」
明日のパーティーではエスコートするパートナーが必要だった。
「あー、まだ決めてない。」
「…シドがはやく決めるようにと念押ししていたわよ。」
ランスはめんどくさそうに頭をくしゃくしゃとした。
ふと、アリスはとなりでテキパキと働いているマグを見上げた。
「…じゃあマグは?」
「えっ?」
アリスの言葉にマグは顔をしかめた。
「マグと一緒なら文句ないわよ。ね?いいでしょ?」
「あの…私は、」
「そうだな、じゃあ宜しくマグ。」
ランスの言葉にマグは諦めたように溜息をついた。
その様子を見てアリスはニヤリと微笑んだ。