Christmas Rose
「……んっ、」
カチャカチャと食器の音が聴こえて目を覚ました。
どうやら昨夜はソファーで眠ってしまったようだ。
起き上がると、メイド達が昨夜の宴の後片付けをしていた。
アリスはバスルームへ向かい、湯船に浸かった。
昨日は少し羽目を外してしまったようだ。
でも、あんなに楽しかったのはいつぶりだろう。いや、もしかしたら生まれて初めてかもしれない。
着替えを済ませて、部屋で軽食を取った。
コンコン
すると、マグが郵便を持って入ってきた。
お祝いの電報が山のように届いていた。
「おはようございます、アリス様。」
「もうこんにちはの時間よね。ごめんなさい、少し寝すぎてしまったわ。」
「いいえ、今日は特に予定は入っていないのでもう少しお休み下さい。」
そう言ってマグが出て行くと、アリスは はぁっとため息をついた。