年下わんこに要注意
今日も彼の腕に抱かれながら朝を迎えてしまった。
もうここまでくると中毒だ。
「ゆいちゃん、起きてたの?早いね。」
珍しく彼より早く目覚めた私は、彼の寝顔をただただ鑑賞していた。
眠そうに目を擦る姿もイケメンだ。
一体どうなっているんだと問い正したい。
「怖い夢見たから目が覚めちゃった。」
「そうなの?可哀想に。」
よしよしと撫でられて安心する。
彼は日中は本当に優しい。
にっこり微笑みながら私に色々むちゃな要求をするのは相変わらずだが(もはや確信犯だろう)、ちょっとしたことにもすぐに気付いて声をかけてくれる。
どうしてかは分からないが、彼は私の気持ちの変化を察知しやすいらしい。
長い付き合いどころか、まだ親密?になってから少ししか経っていないのにどうしてだろうか?
謎は深まるばかりである。
だからこそ、夜の姿とのギャップが大き過ぎて翻弄されているのだ。
私の気持ちを分かっているはずなのに平気で無視されるのが怖い。
昨日も酷かった。
本当に。
容赦ない事が特に酷い。