年下わんこに要注意
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「ゆいちゃん、全然成長しないよね。」
「…ん、ん、っ、………っ!」
体が自分の意志とは無関係に震える。
彼は私の手掴み、絡めるようにぎゅっと握るが、言葉は冷たい。
再び彼は動き出し、耳元で話しながら吐かれる吐息から壮絶な色気も吐かれる。
もう無理です……
ゆるして………
「せっかく俺が練習してやってんのに、そんなのでいいと思ってるの?」
「……はる…くん、…どうしたら…いい…?」
もう腰が立たないとはこういうことなのだろう。
私がぐったりして動けない事が気に食わないのかもしれない。
だったらもっと体力のある若い子を選んでくれたらいいのに。
「どうしたらいいのかは自分で考えて。俺がいつも教えてるの忘れたの?」
「…ん、っ、わかんな…い。」
「気持ち良くなる時は俺の名前を呼ばないと駄目だよ。」
「…ん、ん、っでも、」
「ゆいちゃん、…口答えするの?」
「…ごめ…なさ…い」
「ほら、また。イきそうなんだろ?早く俺の名前呼びながらイけるようになろうな?」
無理。
無理。
そんな事覚えてしまったら、もう私は………
そう思うのに、彼の言われるがままに"はるくん"と呼んでしまう。
私が彼の名を呼ぶのと同時に、彼は深い溜息を吐きながら"結菜"と私を呼んだ。