年下わんこに要注意

***

「ゆいちゃん、全然成長しないよね。」

「…ん、ん、っ、………っ!」

体が自分の意志とは無関係に震える。
彼は私の手掴み、絡めるようにぎゅっと握るが、言葉は冷たい。
再び彼は動き出し、耳元で話しながら吐かれる吐息から壮絶(そうぜつ)な色気も吐かれる。

もう無理です……
ゆるして………


「せっかく俺が練習してやってんのに、そんなのでいいと思ってるの?」

「……はる…くん、…どうしたら…いい…?」


もう腰が立たないとはこういうことなのだろう。
私がぐったりして動けない事が気に食わないのかもしれない。
だったらもっと体力のある若い子を選んでくれたらいいのに。

「どうしたらいいのかは自分で考えて。俺がいつも教えてるの忘れたの?」

「…ん、っ、わかんな…い。」

「気持ち良くなる時は俺の名前を呼ばないと駄目だよ。」

「…ん、ん、っでも、」

「ゆいちゃん、…口答えするの?」

「…ごめ…なさ…い」

「ほら、また。イきそうなんだろ?早く俺の名前呼びながらイけるようになろうな?」

無理。
無理。


そんな事覚えてしまったら、もう私は………



そう思うのに、彼の言われるがままに"はるくん"と呼んでしまう。

私が彼の名を呼ぶのと同時に、彼は深い溜息を吐きながら"結菜"と私を呼んだ。




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