年下わんこに要注意
マーキングして俺のモノに
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俺は物心ついた時から、普通の人には見えない物を見る事ができた。
人はそれを幽霊と呼んだり、妖怪と呼んだり、様々な呼び名をつけているようだった。
俺は人の周りを取り囲む所謂守護霊のような物も光の球体のような状態で見えている。
守護霊がついていない人間もいれば、複数ついている人間もいたりするし、光の色や形も様々だ。
大体の人間のことは守護霊を見れば何となくではあるが人となりが分かる俺はあまり人を信用出来ないようになってしまっていた。
口では良い事を言っていても、守護霊が隣で嘘をつくなとお説教している。
そんな光景はもう何千、何万と見てきた。
そんな俺が22年生きてきて、社会人になった時、初めてとも呼べる存在に出会った。
彼女は至って普通の女性だった。
彼女単体においては。
彼女の周りを取り囲むのは、妖精…?だろうか。
暖かい光を纏ったふわふわとした"何か"が彼女の周りを動いている。
そんな存在を見たのは初めてだった。
その光は守護霊とは全く違うものだった。
しかも1名どころか数名も。
彼女には守護霊もついていたが、妖精達は守護霊とも仲良くしているようだった。
こんな人間もいるんだな。
くらいにしか初めのうちは思わなかった。