年下わんこに要注意
再び彼女を抱きしめ直していると、「…あれ…?」と可愛い声がした。目を覚ましたようだ。
「ゆいちゃん、目が覚めた?」
「…はるくん……お風呂」
「汗かいたから流してから寝た方がゆいちゃんもぐっすり眠れるよね?」
「…うん。いつもありがとう。」
本当は俺の出したモノを彼女にバレないように浴槽に浸かり、余分なモノが流れ出るまで待っていることを知ったら彼女は絶望するのだろうか。
せっかく最近になってようやく俺を信頼するようになっていた彼女がこの事を知れば確実に幻滅するだろう。
だから気付かれないように、上手くやってやるよ。
妊娠が判明すれば彼女も俺を頼らざる負えない。
彼女が俺を好きになるまでなんて待っていられない。
いつも彼女に"大好き"と言わせて満足しているくせに、本心は違うと思うといつものようにどうしようもない気持ちになってしまう。
順番なんて知った事ではないし、彼女はあれだけ"結婚"を望んでいたのだ。
婚活とやらで知り合った素性の知れない男よりは俺の方が安心だと思わせてやる。
ウチの会社は産休、育休制度も整っている。
昨年入社してきた新人がようやくひと通り仕事を覚えたので色々任せれるようになったと彼女も満足そうに自慢していたし、彼女が休みをとってもどうにか仕事も回せるだろう。
実際、産休中の社員がいても変わりなんて正直いくらでもいるのだ。
使える制度を使って文句を言う奴がいるが、どうかしているとしか思えない。
俺にとって結菜の変わりなんていない。
だから早く孕んで俺のものになって。