年下わんこに要注意
私の言葉に彼はぽかんとして箸を止めている。
「…ゆいちゃん、今、なんて……」
「あの、だから、もうこんな関係はやめた方がいいと思って。」
「…どうして?なんでやめないといけないの?俺の事嫌いになった?なんで呼び方変えるの?なんで敬語なの?」
まさかの質問攻めですか………?
「私、もうすぐ32歳だし、本格的に結婚相手探さないと、…」
「だから、俺がゆいちゃんと結婚したいって言ってるのに。どうして俺じゃだめなの?」
「…別に高木さんがダメという訳ではなくて…」
「……もしかして、ゆいちゃん、俺以外の男とも2人で会ってるの?」
「…え?会ってないよ。だって休日はいつも一緒にいるし…」
「…じゃあ、結婚したいと思う男がいるの?」
「…………。」
それはあなたです。
とは勿論言えなくて、でも咄嗟に嘘も言えなくて、黙ってしまったのがいけなかったのだと思う。
「……そんな事許されると思うなよ。」
ぼそりと彼が低く呟いたがよく聞こえなかった。
悪い予感しかしない。
「…結菜、知らないの?」
彼が普段の時に私を"結菜"と呼ぶのは初めてだった。
「…何を……?」
「俺がいつも結菜を抱く時、なんで結菜はあんなに気持ちいいんだと思う?」
朝からまた卑猥な話ですか……?
イケメン怖い……
「…えっと……、高木さんが上手だから…?ははは〜」
何とか卑猥な話から逃れようと誤魔化そうとするが鼻で笑われてしまった。
……酷い。
彼は私の肩を押してマットの上に押し倒す。
びっくりして彼を見ると、とても辛そうな顔をしていた。
「…俺が結菜の事愛してるからに決まってんだろ。なんで分かんないんだよ。」
そのまま羽織っていた彼のTシャツを捲られ胸が露になる。
「…まって…、はるくん……っ」
咄嗟にいつもの呼び名を呼ぶと、彼の硬い表情はいくらか柔らかくなった。
それでも彼の手が止まる気配はない。
キスで唇を塞がれ何も言えなくなる。
「……ん、ん…~っ」
彼の手が下着にかかり、ぶかぶかの彼のスウェットごと脱がされた。
指がなかに入ってきた瞬間ぬるっと簡単に奥まで入れられて驚く。
……なんでこんな……
彼の指が動く度にぐちゃぐちゃと音が鳴り困惑するしかない。
「何驚いてんの?俺のがまだ残ってるから、簡単に入りそうだな。」
……俺の…?何?
彼は自分のスウェットも下げると、私の間に体を割り込みそのまま繋がった。
あっさり入った事にも驚くが、それよりも…
え?え?
「…はるく……っ!それはだめ……っ」
「いつも、してんだろ。」
「…え?…あっ……あ…っ!」
「…早く入籍しよ。」
「…はる…く…んっ…んっ、」
「頼むから早く俺を選んで。もっと俺の事好きになってよ。」