年下わんこに要注意
ぐったりとした彼女の頬をつんつんと指の関節でつつく。
「……ゆいちゃん、何で何回も教えてるのに出来ないのかな?」
何のことか分からないと言った表情の彼女。
あぁ、駄目だ。
俺ばっかり彼女を大好きなのがどうしても気に食わない。
そのまま既に蕩けきった彼女と繋がる。
「…俺の事呼んで、結菜。」
「………はる…く…、はる…」
朝は彼女の体がはっきり見える。
真っ白な肌に浮かんだいくつかの痕も。
だんだん余裕がなくなって、彼女のことを愛しくてたまらなくなった時、不意に彼女の手が俺の頬を包んだ。
「……はるくん………だいすき……っ」
そう言って、彼女は俺の顔を自分の元へ引き寄せようとしてきたのでそれに従うと、唇が合わさる。
そのまま彼女の体は震え、中が痙攣したように蠢く。
——やば……めちゃくちゃ可愛いことすんなよ。
自分が教え込んだ事なのに、いざ実践されるとそれに翻弄される。
「………は…ぁ、」
彼女の少し後に自分も達した。
「……はるくん、気持ちいい……?」
「…めちゃいい。」
俺の答えに彼女は安心したようにほっとしている。
それが少し引っかかるが、まさか、これだけしておいて俺が満足してないとか思ってる訳ない…よな?
遥人は流石にそれは無いだろうと思い直し、ぐったりしている結菜に軽くキスをすると、朝食を作るため起き上がったのだった。