way of life


それから2週間。
梨乃は、一度もシドに会えることはなく。

当初の予定通り、シドたちの謹慎が解けることになった。



国王の側近である、ナトリの執務室に集まれた三人。



「本日より、謹慎をとき、通常の任務に戻ることを許可する。これまで以上に国のため、民のために任務に励むように」

「はっ」



恭しく頭を下げ、気持ちを新たにする。
シドはひとり、複雑な表情のままだ。



「・・・お前たちが謹慎に入ってすぐ。プリンセスが国王を尋ねてこられた」

「え・・・」



ナトリが少し考え話しはじめたのは、梨乃の事。




「プリンセスは、国王に強くなりたいと、皆を護りたいのだとおっしゃった」




その時、側近であるナトリはあの部屋に控えておりその一部始終を見ていた。
その時の事を想い返しながら、話していく。




< 207 / 507 >

この作品をシェア

pagetop