way of life


「国王様だけが、素性を知っている隠密活動を主とする部隊があるんです」

「隠密活動?」

「彼らなら、居場所さえ特定できればカノンと接触することは可能だと思います」

「それなら、国王様にお願いしに行く。それで、私手紙を書く。私の言葉で、カノンくんに手紙を」

「国王様には私の方から伝えます。おそらく許可いただけるはずです。この件では国王様も動いておられますから」




ようやく近づいてきた。
見え始めた解決の糸口にホッとする。



「じゃあ、すぐに渡せるように手紙を書いておくね」

「お願いします」




クロウとロイはすぐに部屋を出て行く。
残されたのは、梨乃とシド。




「シド・・・?」



残ったシドに梨乃は首をかしげながら見る。
シドは黙ったまま梨乃の隣に椅子を持っていき腰かけた。




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