way of life
「お前、頑張りすぎ」
「え・・・?」
「寝てんの?」
シドの手が伸びて、梨乃の頬に触れる。
なぞるように目の下を親指で触れられ、梨乃は胸を高鳴らせた。
「くすぐったいよ」
「クマできてんぞ」
「えっ、ウソ!」
「ほんと」
「うーん、化粧で隠したつもりなんだけどな」
「・・・ウソだよ。やっぱ寝てねぇんじゃん」
頬に触れていた手で今度はおでこをこつんと叩く。
目を見張りおでこを抑えた梨乃は、シドを見る。
シドはふわっと優しい笑顔を浮かべていて思わず息をのんだ。
「・・・なに」
そんな梨乃の表情に、すぐに怪訝な表情に変わる。