way of life
「クロウさま、頼まれていた任務、無事終わりました」
梨乃と別れたカノンは、クロウの元を訪ねた。
資料に目を通していたクロウはその声に顔をあげると資料を机に置く。
「それで、プリンセスはなんと」
「特別な存在として、好きだと・・・」
「・・・そうですか」
クロウは、穏やかに表情を緩ませる。
「では、予定通りに進めさせていただきます。協力ありがとうございます」
「いえ。ですが、どうして僕だったんでしょう?クロウさまでもよかったんでは」
「プリンセスは、あなたの側では安心しておられるようですから。言い辛いことでも、あなたになら話せるでしょう」
「そんなことは・・・。でも、そうなら嬉しいです」
カノンは太陽のような笑顔を浮かべ頭を下げた。