way of life
こんやくはっぴょう
時が経つのは、早いもので。
シドがシルスタ王国で匿われてから半年ほど月日が経った。
会えない日々は辛かったが、それでも会える日を信じて梨乃は懸命にプリンセスとしての公務をこなしてきた。
あの一件以来、ヘルスター王国との関係も良好で。
何度か国王同士が互いの国を行き来したりと、いい方向へと向かっていた。
その度に同席する梨乃にとっても、ユリネとの関係の改善に努め、二人の関係も少しずつ元のように戻りつつあった。
「シドのこと・・・」
「うん」
「・・・本当に、ごめんなさい」
ユリネと別室でクロウとスワロ立会いの下話をしていた。
「私の方こそ・・・。ユリネにとっても、きっと・・・」
「好きだったよ。すごく。幼い時の私にとって、シドは支えで、生きる糧だったから」
「・・・そっか」