way of life
「・・・ありがとう。私が言えることじゃないけど、シドの事、幸せにしてあげてほしい」
「・・・うん」
二人はそうして顔を見合わせ笑い合った。
綺麗事だけでは済まないことだってある。
してきたことで、取り返しのつかないことだってある。
それでも。
「前に、すすもう」
強くありたいと願う。
護りたいと強く思う。
その気持ちだけは。
変わらない。
「ユリネの事、ずっと心配して思ってくれてる人は、いるみたいだしね」
「え?」
きょとん。としたユリネだったが、梨乃はにっこり笑いその後ろに立っていたスワロに視線を移した。
スワロは少し気まずげに視線を反らしたのだった。