way of life
「ただいま、紹介にあずかりましたシド=カーリバルです。こうして、受け入れてもらえるとは夢にも思っていなかったので、正直驚いています」
「あれだけ熱心にこられちゃなー!」
「そうだ!そうだ!」
張り上げるような声が響く。
梨乃はいまだに信じられない思いで目の前のシドを見つめた。
「俺・・・私は、正直誇れるような生き方をしてきていません。生きるために顔向けできないこともたくさんしてきました。自分が何のために生きてるのか、ずっとわからずに、ただ生きるために必死でした」
「・・・っ」
「そんな私に、プリンセス・・・梨乃は恐れることなく私の手を取り言ったんです。瞳が綺麗だと。私に、・・・生きるための場所と、理由をくれた」
シドの声が震える。
短く息を吐き整える。
「初めて。護りたいと思う人ができた。自分の存在に価値ができたような気がした。生きてていいよって、言われたような・・・」
「シド・・・」
「でも、一度その護り方を間違えてしまいました」