way of life



こんなにも、皆が自分を想ってくれている。
皆が幸せをくれる。



それがどれだけ満たされているか。
どれだけ、恵まれているか。



望んではいけないと思っていた。
求めてはいけない恋だと。




「プリンセスの隣に、シドの部屋も用意しています。今日はどちらで過ごしても構いませんが、明日からはシドもプリンセスもそれぞれ公務が待ち受けていますので」

「・・・おう」

「はい」

「今日は、ごゆるりとお休みください」




クロウがそう言って笑う。
梨乃はシドに視線を向けると、シドは照れ臭そうに肩をすくめた。



「ッと、シドさまとお呼びした方がよろしいですか?」

「っ!?い、いいよ!今まで通りにしろ!気色悪い!」




からかうようなクロウの言葉に、シドが怒鳴る。





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