way of life
「ロイ、ご苦労でしたね。問題児の世話を頼んでしまってすみません」
「いえ。任務ですから。しかし、私は認めたわけではございません。このような不躾な者・・・」
不服そうなロイに、クロウはやれやれと眉を下げる。
そして視線をシドに向けた。
「どうだい?少しは慣れましたか?」
「・・・ちっ。別に」
「言葉遣いがなっていない!何度言ったらわかるんだ!」
ごつっと、拳を頭に落とされ不機嫌そうにロイを睨むシド。
しかし、それ以上の威圧感で睨み返さればつが悪そうに反らした。
「・・・本当に、シドなの?」
梨乃は、混乱した表情でそう尋ねる。
どうしてシドがこんなところにいるのか。
ましてや騎士のみんなと共に訓練を受けているなんて。
「1週間前から、騎士として訓練を受けているのですよ」
「えっ」
「本人たっての希望です」
「ばっ、余計な事言うんじゃねぇよ!」
「言葉遣い」
クロウに刃向うシドに容赦なく横から厳しい声を飛ばすロイに、シドは悔しげに唇を噛む。