【短】大好きな君に伝えたいっ!
「無理だから」
「昨日聞きました!
でも、告白は1度きりって決まってるわけじゃないから。
私は本気ってことを知ってもらいたくて」
「知ってるよ」
「……え?」
本に視線を落としたまま、そう言った南くんに驚く。
何を?
じーっと南くんの横顔を見て、次の言葉を待つ。
「昨日、手震えてたじゃん。
それを見たら嘘とか冗談なんて思わない」
相変わらず視線は本にしか向いていないけど、温かい言葉。
南くんって人は、私を喜ばせる天才ですか。
「あ、だからと言って無理なのは変わらないけど」
それでもいいです!!