【短】大好きな君に伝えたいっ!




あ、元が茶色がかってるから黒染めしたら逆プリンになっちゃうな。


でも南くんのためなら何回でも染めて、髪痛まないようにも努力する。




チャンスを生かす、チャンスを生かす。



気合いを入れていると、なぜか視線を感じた。




そちらを見ると南くんがじっと私を見ている。





「あ、え?
どうなさいました?」



南くんに見られているから、緊張しすぎておかしくなる。



声がおかしくなりながらも、話しかける。






「別にタイプってだけで、それに近づけたからって好きになるわけじゃないから」




その一言で私の希望は打ち砕かれた。


そんな単純な人じゃないよね、南くんって人は……。






< 28 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop