【短】大好きな君に伝えたいっ!
歩いていた足を止めて、真顔で尋ねられる。
いや、いつも表情は変わらないんだけど。
「何回も伝えたら俺が諦めて折れるとでも思ってるの?
それとも一途な自分が好きなだけ?」
冷めたセリフ。
私が南くんのこと本気って分かっててそうゆうこと言うんだ。
残酷な人だ。
でも、こんな人だからだよ。
「アピールですよーだっ。
私の気持ちの10分の1も南くんに伝わってないんだもん」
どれだけ言っても、私の想い全てを伝えられない。
何回“好き”を伝えても足りないんだ。