【短】大好きな君に伝えたいっ!
4回目
長い長い夏休みに入ってしまった。
南くんに会えない夏休みなんて意味がない。
「舞ちゃあああん!」
「あんたも勉強しなよ。
附属校と言っても、入試はあるんだから」
舞ちゃんとの通話でそんなことを言われてしまった。
そう。
高校3年生の夏休みはもう後がない。
これからの人生がかかってくるのに、私は全く勉強に身が入らない。
超進学校に入れたは良いものの、私の成績は底辺争い。
今は南くん不足で何もかもやる気が出ない。
「ちゃんと進路のこと、真剣に考えなよ?
じゃあ勉強に戻るから」