【短】大好きな君に伝えたいっ!
「じゃ、じゃあそろそろかえ……」
「待って!」
帰ろうと、腰を上げようとしたけどそれを宮島くんによって止められる。
後ろの木に手をついて、私を逃がさないように囲む。
「あっえ?」
「夏休みに会えないと思ってたから。
今は2人で邪魔者は誰もいないし」
何のこと?
いつも明るくて元気な宮島くんなのに、今は笑っていなくて何だか怖い。
「俺さ天野のこと好きなんだ」
「えっ……」
「叶わない恋なんてするだけ時間の無駄じゃん。
俺にしなよ。
俺なら天野の気持ちをちゃんと受け止めて、それ以上に返せるから」