【短】大好きな君に伝えたいっ!
南くんは絶対に受かる。
だから私がちゃんと受からないと。
南くんが入試を終えた後も私は勉強を続けた。
季節は冬に移り変わり、中庭には寒くていられなくなった。
だけどそうなれば南くんが、移動教室の時しか使わない空き教室にいるのなんて知っている。
だからそっちに私も行き、お昼休みは変わらず一緒に過ごした。
もうこの頃には一緒にいるのが当たり前になってきた。
心折れずに頑張って良かった!
「南くん、ここ教えていただきたいのですが!」
「分かったけど近い」
南くんは無事に合格した。
だからこうやって私の勉強に付き合ってもらう。
昼休みだけだけど。