【短】大好きな君に伝えたいっ!
私がしゃべっているのを、南くんの低く透き通った声で止められる。
あ、こんなに近くで声を聞くの初めてだ。
私だけに向けられた言葉。
もう幸せ……。
「何で初対面なのに俺のこと詳しいの?
ストーカー?
怖いんだけど」
幸せ……じゃない!?
あれ?
何で南くんに怪しげな目で見られているの?
ひ、引かれたー!?
「す、ストーカーは認めざるを得ないですが、私が怖い人ってことは断じてありませんのでっ……!」
とりあえず弁解しなきゃ。
そう思い、必死に言葉を出していく。