やさしい先輩の、意地悪な言葉
『よっぽど好きなんだね、その人のこと』

昨日、隆也のことを想う私のことを、そんな風に言ってくれた神崎さんを思い出し、必死に気持ちを落ち着かせようとする。

神崎さんは、ちょっと酔ってるだけ。だからそんなに気にすることはないーー……


「そういやお前、昨日元カレとどういうセックスしたの?」


……気にしてしまいます‼︎



「あ、あの……」

「……つうか、なんだっけ? フラれたのに忘れられなくて呼び出された時だけ出向いて、そんでセックスさせて帰ってきてるんだっけ?」

「あ、あのっ……」

たまらず神崎さんの言葉をなんとか遮ろうとするけど、神崎さんは私の方に視線を向け直しながらも私の制止には構わず、話を続ける。


「まだ若いからいいかもしれねぇけど、意味のねぇことダラダラ続けて、アホか」

「あの……その……」

「つーかマジで、



典型的なダメ女の代表例だな」
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