やさしい先輩の、意地悪な言葉
「……お酒飲むと人が変わる奴っているじゃん?」
と、二山さんは話しだした。
「え? あ、は、はい」
「祐介はさ、それが人よりだいぶ極端で。
極端に人が変わる上に、極端に酒が弱い。
金曜だって、こいつはビール二杯飲んだだけだぜ。しかも、二時間かけてちまちま」
「に、二杯であそこまで酔いつぶれてたんですか?」
二山さんは「そうそう」と答えた。神崎さんはなにも言い返さず、ただ気まずそうに黙っていた。言い返さないということは、本当のことなのだろう。
「あの……」
今度は、私からおふたりに質問してみる。
「酔ったあとの記憶は、どのくらいあるんですか……?」
と、二山さんは話しだした。
「え? あ、は、はい」
「祐介はさ、それが人よりだいぶ極端で。
極端に人が変わる上に、極端に酒が弱い。
金曜だって、こいつはビール二杯飲んだだけだぜ。しかも、二時間かけてちまちま」
「に、二杯であそこまで酔いつぶれてたんですか?」
二山さんは「そうそう」と答えた。神崎さんはなにも言い返さず、ただ気まずそうに黙っていた。言い返さないということは、本当のことなのだろう。
「あの……」
今度は、私からおふたりに質問してみる。
「酔ったあとの記憶は、どのくらいあるんですか……?」