強気な彼から逃げられません



そして、結局は。

「私、なるべく一生懸命にはならないようにします。 飽きられないように、ゆっくりと気持ちを盛り上げるように努力します。
だから……とりあえず、一緒にいさせて下さい」

そんな私の小さな囁きに、不本意な思いもあったに違いないのに。

「了解。ゆっくり、いこう」

怜さんのそんな言葉が返ってきた。

そして、おぼつかない感情と、失敗は繰り返してはいけないという緊張感と共に、 私にはもったいないほどの素敵な……恋人候補ができた。

未来はどうなるのかわからないまま、怜さんと私の切ない恋愛時間が始まった。










< 23 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop