『あいしとうよ』『ごめんね』
「今日ゆうちゃんにすきーって言いすぎたなーって思って。乗ってくれるからって言い過ぎじゃなかった?私」
「いやー、遊んでるだけじゃん。俺別に気にしてないからー」
しんやはいつも通りだった。掴めなかった。落ち込んでいるのか、呆れているのか、でも私はまだゆうちゃんの連絡先を知らなかったからここでしんやとの関係を切ってしまったらゆうちゃんとも必然的に切れてしまう。それが嫌だったから繋ぎとめるために必死だった。
「しんや、愛してる」
繋ぎとめるにはゆうちゃんより好きって事をアピールしなきゃ。そうしなきゃ連絡がいつ絶たれてもおかしくない。そう思って探して出た言葉だった。
今までは「だいすき」そう言っていたが弱いなと思って「愛してる」を使った。私の予想以上にしんやには効果があったみたいだ。後日ゆうちゃんから「愛してるって言っとーと?しんやが自慢してきたっちゃけど」って確認されたから。
私達の関係はダラダラと続いた。ゆうちゃんとも続いた。しんやの家に遊びに来てくれていたからお話は出来ていた。