『あいしとうよ』『ごめんね』
2日目。私は寝ぼけながらシャワーを浴びて、化粧をした。昨日飲みすぎたせいか頭痛と吐き気が止まらなかった。でも気合いでお店に出る。副店長が
「フラフラだけどどした?まだ化粧してないけどオープン間に合う?」
私は化粧をしてる。と言うと副店長はまじまじとみて「目元はね、血色ないよ」体調悪い?って気遣ってくれた。副店長は私の事をギュッと抱きしめて頭を撫でながら「無理はだめだよ」と言った。私はこの人なりの元気づけなのかな?でもおじさんに抱きつかれるの気持ち悪い。そんな事を思い、副店長の腕から離れて私は気丈に振る舞いいつも通りですよ!と言ってお店にでた。
2、3時間働いたあたりで副店長に呼ばれた。寝不足なんじゃないか。めが笑っていない。心配だから更衣室で休め。今なら誰もいないし、来ないから。
断っても断っても意味がなかったのでありがたく休憩をもらうことにしてしんやに電話をした。
「やほー、疲れたー、インターバルもらった!ご飯食べて休めって」
弟のバレーを見にいって、お母さんにインターバルの説明をした時に休憩の事をインターバルって使おう。なんかかっこいい。そう思って電話の時に使った。
しんやには旅館の仕事って嘘をついていた。だって、普通に考えて彼女がキャバで働くとか男からしたら嫌だって思ったから。
せっかく伏せていたのに。ゆうちゃんがしんやに入れ知恵をした。そのせいでしんやはずっと私の事疑っていたと思う。
優しいから口には出さないけど。