『あいしとうよ』『ごめんね』
しんや
青森に無事に帰れた事をしんやに伝えた。自分の事のように安心してくれていた。
ゴールデンウィークがすぎて1、2週間が過ぎた頃急にしんやが
「俺、埼玉に友達おるけん。そこで働こうと思うっちゃんね」
そう言って夜行バスに乗ってしんやは福岡から埼玉にきた。これから俺ここでやってくー。友達の家やけん。とか言っていた。面接も無事に終えてすぐ働いて欲しい的な流れになったって聞いた気がする。
後日ゆうちゃんから聞いた話だけど、しんやは私に会うために埼玉まで出てきていたらしい。そんな事考えもしてなかった。それほど興味がなかったんだなって今なら思う。
しんや埼玉に来てから1週間くらいで地元に帰った。お家に帰ったらお母さんが心配していた。それ以外はしんやは帰ってからの事は話さなかった。
ゆうちゃんはしんやとバイバイした時に「また1、2週間後に遊ぼうぜ」と言って見送ったらしい。本当に帰ってきた。俺預言者!って笑っていた。
しんやがまた福岡に帰ってから私達は3人でよく話していた。私は今回の件でゆうちゃんと連絡を取れなくなる悲しさを痛感した。付き合えなくてもいいから、どっかでゆうちゃんと繋がってたかった。