『あいしとうよ』『ごめんね』
「ゆうちゃん、ライン教えて!!」
「なんで教えないかんと?」
「いいじゃん!教えてよー」
嫌だって言われたのは心が傷んだ。だってもう好きになっていたから。しんやが席外した時にボソッという本音のせいで好きになりかけていた心に全く連絡の取れない時が重なったから。吊り橋効果みたいなおかげで私はゆうちゃんの事を好きになった。
「ありさちゃん、あんま俺に好きって言わんでしんやくんに言ってやりんしゃい」
「もう好きって言わない方がいい?」
「いや、言ってもよかけど」
言ってもいいって何?言われたいの?え?ねぇ、気のせいじゃなきゃ彼って私の事意識し始めてくれているのかな?
乙女心は自分の言いように物事捉えようとするからだめだ。そう言い聞かせ気のせい、気のせい、何度も私の心に言い聞かせていた。
しんやは優しかった。なんでそんな嫌がると?とゆうちゃんに言って私達三人だけのグループを作ってくれた。
ゆうちゃんはグループに書き込んでくれていた。
「ウホッ」
「ウホウホ」
こんなの誰も望んでないわ!!彼はウホばかりを書いてトークを退出した。
もう一度しんやが招待しても2、3日後には退出していた。
ゆうちゃんってやっぱり私の事なんとも思ってない。むしろうざがっているんだろうなと思い始めた。