『あいしとうよ』『ごめんね』
でも私は諦めなかった。だって福岡と青森だよ?もし嫌われてもどうせあった事ないし、会わなきゃいいだけだし。そう思って日にちを置いてからまた聞いた。
「ゆうちゃーん、ライン教えて」
「えーなんで教えないかんとー?」
もうこれ教えてくれない。そう思って諦めた。
「俺のラインのIDなんやったっけ、たしかー」
ん?なんて?ラインのID??何回もリピートしてきた。私は慌ててメモを取った。でも勝手に検索かけて追加したら嫌われるよなー、そう思って1歩をなかなか踏み出せなかった。でも嫌われてもいいって思って聞いたの誰?自分じゃん!教えてくれたんだから。最後のチャンスかも知れないんだから。
「ねぇ、ID調べてもいいの?」
頑張って一言を絞り出した。答えを聞くのが怖かった。
「よかけど多分違うけん」
ゆうちゃんがいた。
「いたよー!!追加してもいいの?」
「あ?なんで見つかったと?」
「さっき言ってたID検索しただけだよ?追加しないほうがいい?」
「しゃーなし、追加してもよかよ。別に」
ゆうちゃんのラインを手に入れれた。嬉しくて舞い上がりそうだった。でも私はゆうちゃんにラインは送らなかった。ウザがられたくなかったから。