『あいしとうよ』『ごめんね』
中3の男の子はゆうきって名前でゆうきはそのまま連絡切っても大丈夫!なんかあったら僕に言って!!助けるから!頼もしいセリフを言ってくれて心が救われた。当時はネットで知り合って殺されるニュースが結構流れてて怖かったから。
私は「ごめんなさい」の一言を送った後ブロックをした。ツイッターもKakaoTalkも。
ゆうきは毎日大丈夫?って声をかけてくれた。でもまだ電話はした事がなかったから私はゆうきの声を知らなかった。
3月に入ってもゆうきは電話したい!って言わなかった。ただ連絡を取れるだけでいい。それだけだった。
私からサプライズでゆうきが卒業式の日の夕方に電話をかけた。
「卒業おめでとう!やっと高校生だね!!」
びっくりしてたけど喜んでくれて嬉しかった。
「ありがとう」
ゆうきの声は優しかった。年下なのに安心感をもらえるくらい優しい口調だった。でもゆうきも壊れていった。
ゆうきは高校に通いたくない。働きたい。働いてお金早く貯めて青森で私と一緒に暮らしたい。
1日の電話の中で何回も言っていた。
ゆうきが当時はまっていたソードアートオンラインのアニメの主人公とヒロインを私達にあてはめて「会いたくても会えないね」なんてことを言い始めた。でもそうさせたのは今思えば私だった。