『あいしとうよ』『ごめんね』
ただでさえメンタルがやられていたのに仕事場でも言葉が通じないって言われて村八分状態で仕事をした。
クリスマス。
私は仕事が早く終った。大阪の町を歩いた。私は難波駅の近くで働いてい適当に歩いていたら日本橋の近くを歩いていた。
コンビニからでてきたお兄さんに声をかけられた。
「大丈夫?」
ナンパだと思ったから初めはしかとした。
「その先風俗街だけどお姉さん働いてるの?」
そこで私は足を止めた。風俗街を歩きたくなかったから。男の人は私の前にきて
「なんか嫌な事でもあったの?俺でよければ話聞くよ?」
私は話を聞いてくれるって言われて嬉しかったから男の人について行った。カラオケに行こうって、ゆっくり話した後大声で歌いなって。
ゆういちにも家族にも言ってなかった事も全部話した。「大丈夫」って周りに言って、自分に言い聞かせた言葉。初対面の男の人には全部話した。黙って話を聞いてくれた。
どうせこれっきりで会うことは2度とないから。そう思ったから。
話し終えて初めて男の人の顔をみた。市原隼人似だった。声は安定感のある低いめの声の人。私が話しやすくなるようにカラオケに入ってから自分の話をしてくれた時にいい声だなって思った。ボクサーらしくジムとサウナ帰りっていってカバンの中身を見せてきていた。怪しくないから!って必死だったのを覚えている。