私を思い出さないで
突然の奇跡.。
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「えっ...?」




母の突然の言葉に声を失ったかのように
固まってしまった私を見て、
「ごめんね。やっぱり、嫌よね」
母はそう謝った。




しかし、違う。私は、喜んでいるのだ。
この1年頑張ってよかった。
やっとあなたに会える。と。




引っ越しがしたいという父の1言で探していた引っ越し先が昨日やっと決まったらしく、来月の私の2年生の始業式までには、引っ越してしまうらしい。



はぁ - 16年過ごしたこの家ともお別れか...。まぁ、ただのボロアパートだから、嬉しいような嬉しくないような(笑)




引っ越しは隣町。




そう。隣町の高校には
陵稀(りょうき)が通っている。



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