幼なじみのあいつ。
気になるあいつ。
「結衣!」

その声に気付き振り返ると、
大橋翔 (おおはし かける)がいた。
翔は小さい頃からの幼なじみで
ずっと仲が良い友達。
そして今も私たち2人は同じ学校に通っていて、高校一年生。

「はやくしないと学校遅れるぞー。」
「なんて言ってる翔も遅れるよ?」
「うわ、ほんとだやっべ!」

そう言うと走って翔は行ってしまった。
運動が得意じゃない私は追いつけるわけもなく、1人で学校まで向かっていた。

「おせーよ!ちょっとは走れ」
「うわ!翔まだいたの?」
「誰かさんの走りが遅いせいでなー。
これで遅刻だったらジュース奢りな。」
「ちょ、なんで私のせいになんのよ!
ジュース奢りなんて無理だからね!」

なんでくだらない会話をしているうちに学校へ着いた。
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