④オオカミさんのプロポーズ エリート課長の専決事項
然り気無く自己PRしたつもりの大神だが、燈子はまったく気付かず美味しそうにパンを咀嚼している。
プライドを刺激されながらも、めげずに彼は彼女の横に腰掛けた。
「しかし…
俺は5月からやってるが、お前には初めて会うな」
「そりゃそうですよ。だって、今朝初めて早く起きられたんですから」
「……相変わらず残念な奴だ」
「え?。何か仰いました?」
「イヤ、別に……っと」
唐突に、大神は燈子の右手から1/3程が欠けているパンを奪い取った。
「ああっ!私の朝ゴハンが…」
驚く彼女を横目に見、その半分を一口で齧り取る。
「バカ。
折角走ってカロリー減らしたのに、こんなもん食ってたら、全く効果なしだろうが」
「ううっ、私の朝ごはん…」
悲しそうに彼女にパンを見つめる彼女の手に残りを戻してやりながら、大神はムッと顔をしかめた。
「いいか?
ダイエットをしたいんだったら…」
もう取られないように、急いでそれを平らげている彼女に呆れつつ、大神は会社同様に怒鳴りあげる。
「カロリーを計算して!栄養バランスを考えた朝飯を!自分で作って食え!」
「…ごもっともです」
しかし彼は有能な課長、かつフェミニスト。
ショボくれてしまった彼女には、きちんとフォローも忘れない。
プライドを刺激されながらも、めげずに彼は彼女の横に腰掛けた。
「しかし…
俺は5月からやってるが、お前には初めて会うな」
「そりゃそうですよ。だって、今朝初めて早く起きられたんですから」
「……相変わらず残念な奴だ」
「え?。何か仰いました?」
「イヤ、別に……っと」
唐突に、大神は燈子の右手から1/3程が欠けているパンを奪い取った。
「ああっ!私の朝ゴハンが…」
驚く彼女を横目に見、その半分を一口で齧り取る。
「バカ。
折角走ってカロリー減らしたのに、こんなもん食ってたら、全く効果なしだろうが」
「ううっ、私の朝ごはん…」
悲しそうに彼女にパンを見つめる彼女の手に残りを戻してやりながら、大神はムッと顔をしかめた。
「いいか?
ダイエットをしたいんだったら…」
もう取られないように、急いでそれを平らげている彼女に呆れつつ、大神は会社同様に怒鳴りあげる。
「カロリーを計算して!栄養バランスを考えた朝飯を!自分で作って食え!」
「…ごもっともです」
しかし彼は有能な課長、かつフェミニスト。
ショボくれてしまった彼女には、きちんとフォローも忘れない。