高校デビュー
「終わった?」
そこに一ノ瀬くんがきた。
「いや、空気読めよ。先帰れよ。」
「別にいいだろ。」
「俺、三人目?」
「え?」
なにが?
「城西の男の連絡先。」
「ううん。二人目。
藤原くんと蒼太くんだけ。」
「へー、雄也のは知らないんだ。
悪いな、お先に。」
それはどういう意味でしょう…。
「……うるせーよ。
莉々愛帰るぞ。」
「え、うん!
じゃあ藤原くんまた明日ね!」
私は一ノ瀬くんを追いかけた。