高校デビュー
翌日
「おはよ。」
「おはよう。」
一ノ瀬くんは相変わらず朝が早い。
私は本をとって一ノ瀬くんの前に座った。
相変わらず本が似合うな~。
読み方がかっこいい。
「ねぇ、いつも何時に来てるの?」
「7時。」
「へー、早いね。」
「莉々愛は何時に起きてるわけ?」
「4時。」
「はやっ。
支度そんな時間かかんの?」
「お弁当作るの。
私朝早いからお母さん大変でしょ?」
「へー、えらいな。」
「そんなことないよ。」
私はそう言って本を読んだ。