高校デビュー
結局そのあとは蒼太くんと藤原くんに助けられ
なんとか楽しく昼休みを過ごせた。
「あ、そうだ。莉々愛見て~。」
美咲が一冊の本を取り出した。
「下巻!発売されたよ。買った?」
それは入学当時私たちが読んでた本。
「えー、知らなかった!
帰り買ってかえろーっと。
続きって気になってたんだよね。」
「莉々愛、図書館のも
いいところで終わってたんじゃねーの?」
一ノ瀬くんに言われてしまった。
「う、そうだった…。
まぁいいや。図書館のいいとこまで読んで
書店にいけばいいし。」
うん、楽しみ。
どっちも早く読みたくて仕方ない。