高校デビュー



「健斗は?」



「女の子から呼び出しだって。」



「また?ほんと好きだなー…。」



「健斗さん、チャラいの?」


美咲が聞いてきた。


「彼女ができれば一途なんだけど、

それまではチャラいかも。

今は別れたばかりだから女選びみたいな。

だんだん減るんだけどね。」



「へー…すごいね。」



「ところでさー、莉々愛。

卒アルねーの?」


蒼太くんが言い出した。


「あ、あるよ。」


私は小学校の頃の卒アルを出した。


「蒼太くんもいるよ。」


私が渡すと蒼太くんが中を見た。



「うわー、みんなめっちゃ懐かしい。

覚えてないやつが多いけど。


ここ、なにげに俺いる!」


やっぱり通ってたから

見てて少しは楽しいみたい。



< 148 / 249 >

この作品をシェア

pagetop