高校デビュー
「健斗は?」
「女の子から呼び出しだって。」
「また?ほんと好きだなー…。」
「健斗さん、チャラいの?」
美咲が聞いてきた。
「彼女ができれば一途なんだけど、
それまではチャラいかも。
今は別れたばかりだから女選びみたいな。
だんだん減るんだけどね。」
「へー…すごいね。」
「ところでさー、莉々愛。
卒アルねーの?」
蒼太くんが言い出した。
「あ、あるよ。」
私は小学校の頃の卒アルを出した。
「蒼太くんもいるよ。」
私が渡すと蒼太くんが中を見た。
「うわー、みんなめっちゃ懐かしい。
覚えてないやつが多いけど。
ここ、なにげに俺いる!」
やっぱり通ってたから
見てて少しは楽しいみたい。