高校デビュー


「俺らの中学ではなかったなー。

気づいてないだけかもだけど。


雅人んちの学校は?」



「いじめ?普通にあったよ。

でも俺はそういうの嫌いだし

俺のクラスではなかったかな。

俺が許さねーし。」



「私もいじめとかほんとくだらない

って思ってるから友達はかなり選ぶ。

いじめするような人とは友達なりたくないし。」



「うん、美咲はそんな気がする。」



「ま、私たちはそんなことで

莉々愛から離れたりしないし。

安心してよ。」



「ありがと。」



「ってか友達ってそういうもんだろ。」


一ノ瀬くん…。


「私、みんなと友達になれてよかった。

毎日楽しいもん。

こんな遠くまで来てくれるしね。」



たくさんの人と仲良くしようとは思わない。

この人たちと深く付き合えれば

今はそれでいいと思うんだ。



< 150 / 249 >

この作品をシェア

pagetop